神戸市会臨時議会・令和4年度予算特別委員会第3分科会(こども家庭局)が開催されました。

2022.3.01 9:30~神戸市会臨時議会が開催され、議員提出第29号議案、
「ロシアのウクライナ侵攻に抗議する決議」が全会一致で可決されました。
10:00~令和4年度予算特別委員会第3分科会(こども家庭局)が開催され、
副委員長と質疑者として参加致しました。

【こども家庭局分質疑】

1.保育人材確保に向けた学校との連携について

ⅰ)待機児童の解消に向け神戸市は、保育所・認定こども園の新設、定員拡大など、色々と保育定員の確保に努めている。
加えて、保育士の人材確保・定着支援にも力を入れて取り組んでおり、令和4年度予算では、保育人材確保・定着支援で約22億円の予算を計上している。
また、保育士養成校の経済的支援が必要な学生を対象に、
・最大160万円の就学費用の貸付
・5年間保育業務に従事した場合には返還の免除を行っている
神戸市では様々な人材確保の施策や子育ての施策も実施して、色々とやっているが、アピール不足やインパクトの無さを感じる。
保育士養成校の就学費用の貸付ではなく入学金を助成し、入学金「0(ゼロ)」にする。
こういったことの方がインパクトがあるのではないか。

➡公費がかかることであるが、人材確保のためにも絶対数を増やす必要がある。検討していただきたい。

ⅱ)妊産婦へのタクシー利用助成について
令和2年度の「新型コロナウイルス感染症対策」にかかる施策として、公共交通機関の利用に不安や負担を抱える妊婦の方々へのタクシー利用助成が始まった。
当時の制度は既存のクーポンを活用したものであり、昨年の12月に有効期限は終了しており、一定実績も出ているのではないか。
利用率を含め、どういう結果になったのか教えていただきたい。

➡なんと、こども家庭局から1億5800万円をタクシー会社の前払いをしており、税金を投入したにも関わらず「約4000万円」は使われなかったことが判明。

ⅲ)こべっこウェルカムプレゼントについて
令和元年度より始めた「こべっこウェルカムプレゼント」であるが、本制度が果たして「出産につながるのか」「人口減少対策」なのか?
実効性のある施策とするためには、まずはしっかりニーズ把握をしていくべきである。
ウェルカムプレゼントでアンケートをとっていると聞いているが、集計数を含め、アンケートの内容と結果を教えていただきたい。

➡出産費用(42万円以上かかった場合の補助)や妊婦健康診査(14回以上の検査補助)、高齢出産や低出生体重児の為の施策など、もっと他の拡充すべき子育て施策に充当していくべきと考えている。

2.監査機能の強化について
今年度、保育所・児童館で不正が発覚し、報道などもされており、各施設の監査は非常に重要であると考えている。
この度の予算で保育所・児童館の監査機能の強化が示されているが、どの様に強化されるのか、再発防止をどの様に行っていくのか?

➡抜き打ちで監査を行うべきであると要望。

3.児童養護施設の退所後の支援の要望
2017年6月に施設退所後中卒以上にアンケート調査を行っているが、郵送によって292通の送付に対して回収数は、77通の約26.4%しかない。
実態を正確に把握し、必要な支援策へのつなげるためにも、回収率向上に向け、調査方法の工夫や退所後の子ども達との関わり方を考える必要がある。
児童養護施設退所後の状況を把握することは非常に重要であり、平成29年度に「児童養護施設退所者に関する実態調査」行ってから約5年が経過している。
今後支援を充実していくためにも、改めて来年、実態調査を実施することを要望。