教育委員会 決算特別委員会 局別審査にて質疑を行いました。
教育委員会 決算特別委員会 局別審査
【冒頭】
神戸市教育委員会は学校に対し、半年間の間にメール約3700件送っていたという件、これについて聞きしたい。
必要性が乏しいメールも含まれ、1日30通ぐらい送信しているということだが、一般的には民間企業と比べれば30通程度のメールなら想定内だと思う。しかし、教員の授業等の仕事もあり、それ以外の時間に圧縮されたファイルが添付されたメールを一方的に送り付けるやり方には問題があると思う。問題はあるが、実際にメールでの送信を止め、報告事項のやり取りをするために教員を全員集めての会議を行い時間を拘束する必要はないと考える。
メールで送信する際は今後、件名も含めて内容の精査はしていただきたいと思う
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新型コロナウイルス感染症に関する児童生徒への対応について
新型コロナウイルス感染症による臨時休業が長期間あり、この間の、「学習の遅れ」の対応策として、
夏休みを短縮し登校し、授業数を増やすといったことにより、学習の遅れを取り戻すために色々としていただいている。けれども、授業数を増やすことにより、授業についていけないという声もある。
児童生徒の学習の遅れについては、様々な状況を想定して、しっかりと対応していく必要があると考える。
特に、新型コロナウイルスへの感染不安等を理由に登校できない児童生徒は、
9月8日に97名、14日に126名、23日に186名、28日に158名と聞いており、
兵庫県教育委員会の調査で「小学校低学年2割眠れず」という新聞報道もあった。
神戸市の各学校における児童生徒や教員の感染状況により増減していると考えら、引き続きしっかりサポートをしていただきたいと思う。
そこでお伺いするが、今後も、新型コロナウイルス感染症による臨時休業や、インフルエンザによる学級閉鎖なども想定されることから、授業日数が減っていく可能性もある。
どの様にしてカリキュラムをこなしているのか、また、どのように対応していくのか伺いたい。
(再質問1)
学習の遅れへの対応の中で、中3、小6といった最終学年については、加配教員の配置などの対応やPCも優先的に配るという対応をしているが、保護者から、中1や小1など、新入学の児童生徒について、不安の声を聞く。新入生は、新たな学習や友人関係の構築、そして通学など、あらゆる面で環境の変化がある。
こうした環境の変化に順応していく時期に長期の臨時休業となってしまったが、電話連絡・家庭訪問・ICTによるLIVE配信・オンライン学習を行うと聞いているが、新入学の児童生徒が学校に馴染むために、どのような取り組みをしているのか、お聞きしたいと思います。
(要望)
幼稚園から小学生になれば、今までと違い授業が始まり、今までとは一変した小学校の新たなルールが始まる、小学校から中学校へ変われば、英語や数学など新たな科目が増え、部活や制服も新たに始まる。
あらゆる面で環境の変化がある上、休校期間が長くあり、多くの悩みを持っている児童生徒がいると思う。
私は今まで言ってきたが、児童生徒や保護者にもスクールカウンセラーの活用をしていただくなど、より一層の周知や利用しやすい環境を各学校で整えていただきたいことを重ねて要望する。
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教員の多忙化対策とGIGAスクールへの対応について
GIGAスクール構想が進んでおり、来年4月から1人1台のPCを活用した授業が始まる予定である。
授業が大きく変わる可能性がある転換期であり、特にソフトウエアの選定は重要であると考えるが、
・どのようなソフトウエアを導入するのか。
・デジタル教科書の導入の予定は?
文部科学省は2021年度、タブレット端末などの画面に表示する「デジタル教科書」を、全国の最大7割の小中学校に配備する方針を決めたとのことである。
デジタル教科書については、荷物の重さの軽減や文字の拡大や音声読み上げなど便利であり賛成意見もあるが、反対意見や紙とデジタルの共存という意見もある。
先日、平井デジタル改革担当大臣は記者会見で、「小中学校で使う教科書を原則デジタル化すべき」だとの考えを示しております。そうしたことも含め、4月以降の計画内容を改めて確認させていただきたい。
(再質問1)
この来年4月からの実施に向けて、10月中旬から教員にICT研修を行うと聞いている。
教員にとっても、これまで経験したことのない授業を行っていくことになるため、GIGAスクールの対応に習熟していただくことは非常に重要であると考えている。
その一方、元々教員の多忙化が問題となっている中で、
今年度はコロナ禍により、授業増や感染症対策など、多忙化が一層進んでいるものと思われ、そのような中で習熟できるのか疑問がある。
まず現状、教員の負担や校内事務などの軽減は、どの程度進んでいるのか?
(再質問2)
教員のICTの疑問や問題に関しては、「ヘルプデスク」を活用するとの説明が教育長からあったが、教員が相談しやすいものになっているのか。
「ヘルプデスク」は外部委託ということであるが、相談可能な時間や、電話・メール・チャットなどの相談方法はどうなっているのか。
同じ内容の質問があるようならば、Q&Aのページを作るなど工夫をしていただきたい。
(再質問3)
全教員が一定のレベルに達することが最低限必要であると考える。
今後、学校現場で運用していく中で、ICTに関する様々な課題や意見、あるいはそれらの解決方法などの情報を集約し、蓄積して、今後に活かしていくことが重要である。
更に、今後も検証を繰り返し、成熟していくことが必要であると考えますが、その辺りの仕組み作りを
どの様に行っていくのか。
(再質問4)
今後、自宅へPCの持ち帰えることが可能になると、今よりも荷物が多く通学カバンは重くなることが考えられる。特に中学生については、PCの入れやすさや保護や両手をふさぐことがないことから、安全面でも全校でリュック型を通学かばんとして選択できれば良いと思うのだが、現在神戸市の中学21校はリュック型のカバンを選択できない。リュック型のかばんの選択制導入について、見解をお伺いしたいと思う。