2月25日に日本維新の会「令和７年度神戸市各会計予算並びに関連議案」について、市長及び関係当局に質疑を行いました。

１）万博に向けた機運醸成及び子ども達の招待について
２）神戸の玄関口を拠点とした交通機能の強化について
３）小中学校の給食費無償化について
４）中学校部活動の地域移行「KOBE◆KATSU」について

3月27日（木）神戸新聞　朝刊

【万博に向けた機運醸成及び子ども達の招待について】

・「万博の子供招待プロジェクト」は学校行事として子ど達を万博に招待する兵庫県の事業です。
（兵庫県から各自治体へ参加するかアンケートを取っています）
神戸市では、子ども達や保護者から意見を聞くことなく、校長や教頭等、各学校が行くか行かないか勝手に判断しています。
神戸市立の学校の参加希望状況は、2月10日現在で小学校4校、中学校21校、高校及び特別支援学校7校の合計32校のみ。
（子ども達や保護者には、自分の学校は学校行事として行くのか行かないのか、現在は知らされていません）
大人が勝手に決めるのではなく子ども達の意見を聞くべきだと思います。
またフリースクールに通う子ども達も対象にするべきであり、他府県では、学校行事に関係なく、希望する子ども達を招待していることから、私からは下記を要望いたしました。

・個別チケットの配布について
学校行事として参加できなくても、個別にチケットを配布し、子ども達自身の判断で参加できるよう兵庫県に要望していただきたい。
・フリースクールの児童生徒への対応について
出席扱いになっているフリースクールに対して、チケットを配布する対象となるよう兵庫県と協議していただきたい。

【神戸の玄関口を拠点とした交通機能の強化について】

新神戸駅・三宮・神戸空港、神戸の玄関口をつなぐには、早く、便利で、わかりやすい移動手段の導入が必要です。
東京メトロのように駅内を色分けするなどして、外国から来られた方や神戸に初めて訪れる方でも迷うことなく移動できるようにすることを要望しました。
新神戸駅の活性化について
新神戸駅で乗降率を上げることは重要であり、新幹線を利用した際「神戸市内区間」JRを利用することができますが、新神戸駅で下車し利用しようとする場合、地下鉄に乗り換えてJRへ行くために追加料金がかかることから新大阪駅で降りてJRで神戸に入ってくる方も多いと思います。
新神戸駅から三宮間の地下鉄の運賃を、新幹線の乗車券を持っている方に限り無料にすることはできないか？と提案しましたが、残念ながら一蹴されてしまいました・・・

【小中学校の給食費無償化について】

２０２６年１月には、こうべ市内全ての中学校給食が全員喫食となる予定であることを踏まえ、中学校給食からでも段階的に無償化に踏み切るべきではないか、また長期休暇中（春休み・夏休み・冬休み）児童館での学童保育での昼食提供を進めてほしいと質疑しました。
神戸市は独自で中学校給食の半額補助をしております。
半額補助制度の始まりは、ランチデリバリー方式の給食（冷たい給食）の喫食率を上げようと導入しましたが効果は見られませんでした。
その後、維新が進めていた中学校給食の全員喫食が採用されましたが、補助制度が残り、財政負担が大きくなっております。

・半額助成導入から今までの決算額の推移（R6、R7は予算額）
R2：2億5400万円
R3：2億8800万円
R4：3億3300万円
R5：3億7000万円
R6：4億4800万円
R7：7億 900万円
・令和5年9月1日時点
1794自治体中775自治体において学校給食無償化を実施（予定を含む）

【中学校部活動の地域移行「KOBE◆KATSU」について】

令和8年度中に中学校の部活動は終了し、地域団体などが主体となるKOBE◆KATSUへと移行する方針とされております。
コベカツに関しては、子ども達や保護者から自分の地域にどのような団体（何が選択肢としてあるのか）が来るのか、習い事との調整は柔軟にできるのか、送り迎えや開催頻度はどうなっているのかなど知りたい情報が多くあります。
また、団体からも試合や披露の場はあるのか、場所の確保、参加費など、説明を求められることもあります。
各地域や各活動によって様々な環境の違いがあるため、細やかな制度設計の検討が必要であり、9月からは先行実施されますが、教育委員会から早急に「素案」を示したうえで、早い段階で保護者や応募団体と意見交換を行い、より良い制度になるようブラッシュアップを重ねるべきと質疑しました。
加えて、地域ごとに分かりやすく情報を発信すること、子ども達が目標を持つことは非常に大切であり、運動系の活動では試合、文化系の活動では発表の場を設けるなど、目標を設定できる機会を提供していただきたいと質疑・要望いたしました。

【議事録　三木しんじろう】令和７年第１回定例会 代表質疑 25_02_25